頭作り

頭によって人形の印象が決まるため、とても重要な工程です。特に粘土ねんど状に練った桐粉きりこ(桐のおがくず)を型きして作る桐塑とうそ頭は、「ねり頭」とも呼ばれ、江戸えど時代から続く伝統的な人形の作り方です。

  • 頭の製作工程模型
  • 作業台
  • 巻藁
  • 形を生み出す

    ほおなどの木材で原型をり、これをもとに松脂まつやに硫黄いおうかまおう型)を製作する。ここに生麩糊しょうふのりを入れて練った桐粉きりこめ、かしらの生地をいていく。

  • はだを仕上げる

    乾燥かんそうした生地ににかわと水でいた胡粉ごふんる。地塗り、中塗り、上塗りなど複数回行い、なめらかな肌に仕上げる。合間に目入れ、口切りをし、「置き上げ」によって顔の凹凸おうとつも表現する。

  • 顔をえがく、かみを整える

    面相めんそう筆や毛き筆でまゆや生え際の毛筋を繊細せんさいに描く。さらに口紅、ほお紅などを入れ、生き生きとした表情を生み出す。最後にスガ糸で髪の毛を植え付け、結い上げて完成する。

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