にぎやかな雛段も新しい顔ぶれ!
公開日:2022年5月19日(木)

お知らせ

このたび、展示室2の常設展示の一部を展示替えし、5月17日(火)より新たなラインナップでの公開がスタートしました。

常設展示の見どころのひとつに雛段があります。
江戸~明治時代の裕福な商家の雛段をイメージしており、現在の雛段飾りよりも賑やかです。

雛段は5段飾りで、1段目には大型の古今雛と享保雛の2対の内裏雛、2・3段目には三人官女や五人囃子、随身など、お馴染みの人形たち、4・5段目には大小様々な雛道具が飾られています。

そして、段の端には、つくね(小型の御所人形)や市松人形なども飾られています。現在のような十五人揃いが一般化するのは大正時代以降で、それまでは飾り方に明確な決まりはなく、代々の女性が所持していた雛人形のほか、家で所有しているあらゆる人形を並べて楽しんでいたからです。実際には桜花などの生花や、白酒や菓子なども供えられ、さらに華やかな風情であったことでしょう。

なお、雛段を展示しているケースは、黄土色の砂壁風の壁紙に人口畳を誂えており、より一層商家のイメージにマッチするように建設時に計画したものです。

通常3月の雛祭りの時期にしか愛でることのできない雛段飾りが、当館ではいつ来てもご覧いただくことができます。
華やかな雛段飾りをぜひお楽しみください。

 

雛段飾り

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