お知らせ

5月5日は端午の節句！
展示室２には、五月人形が登場しました。

ウェルカムケースに飾られた堂々たる姿は、神功皇后（じんぐうこうごう）とその家臣である武内宿禰（たけのうちのすくね）、旗持ちの従者の３体が1組となった人形です。五月人形には、金太郎、桃太郎、鍾馗（しょうき）、弁慶など様々なモチーフがありますが、本作は紅一点！
女性が主人公になっています。

神功皇后は『日本書紀』などの日本神話に登場し、戦の女神ともされた女帝です。妊婦でありながら外国に赴き、凱旋帰国後に赤ちゃん（後の応神天皇）を産んだお母さんでもあります。武勇の女性でありながら、母性に満ちたお母さんであるという二面性が江戸時代の人々に人気を博したようです。

眉を剃り、お歯黒を塗った皇后は、凛とした表情を浮かべ、武内宿禰は皇后の赤ちゃんを愛おしそうに見つめます。

３体はそれぞれ文化3年（1806）の年号が記された木箱に収められており、おおよその製作年代が判明している貴重な作例です。

勇ましい五月人形にぜひ会いに来てくださいね。