風薫る季節、「葵祭」にちなんだ「勅使行列」の人形がお出迎え
公開日:2021年5月4日(火)

お知らせ

5月に入り、新緑の風薫る季節となりました。

例年、この時節の風物詩として、京都の賀茂神社(上賀茂神社・下鴨神社)で賀茂祭(葵祭)が行われ、

5月初旬のさまざまな行事(前儀)に続き、5月15日には、平安貴族の装束をまとった人々が練り歩く

「路頭の儀」(行列巡行)が開催されます(残念ながら、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、

昨年に続き中止となりました)。

当館展示室2のウェルカムケースでは、この「葵祭」を題材とした「勅使行列」の人形が、

みなさまをお出迎えしています。

「勅使」とは、天皇の勅命を伝える使者のことで、葵祭では、勅使が賀茂神社で天皇の祝詞(のりと)

を読み上げ、お供えを届ける重要な役目を担っています。

また、天皇の勅使が派遣されて行われる祭りのことを「勅祭」、その神社のことを「勅祭社」と言い、

現在全国に16の勅祭社があり、さいたま市の大宮氷川神社もそのうちの1社です。

展示されている御所車は人形の世界らしく華やかに誇張されていますが、人形の衣装は概ね忠実な

作りとなっています。車を曳く仕丁(しちょう)(雑用夫)を見ると、退屈そうなもの、おどけているものなど、

一人一人表情が異なるのも楽しいですね。

 

 

 

 

 

ぜひ、ご来館のうえ、ご覧ください。

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