左義長羽子板・源氏歌かるたを展示中!
公開日:2021年1月6日(水)

お知らせ 会期 2020年12月1日(火)〜2021年1月24日(日)
あけましておめでとうございます!
本年も岩槻人形博物館をよろしくお願いいたします。
 
現在、展示室2のウェルカムケースでは
「左義長羽子板」と「源氏歌かるた」を展示しています。
 
「左義長羽子板ってなに?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ちょっと珍しい!?左義長羽子板という資料についてご紹介します。
 
 
左義長羽子板とは、歳暮や正月に贈答品として用いられた置き飾りの羽子板のことです。
表面は島台(州浜型の台座に松竹梅などの造花を立てた祝儀飾り)を囲んでにぎやかに一族が集う正月祝い、
裏面は小正月の火祭りである左義長の様子が描かれ、
両図とも置き上げ彩色による雲形に縁取られ、とても華やか!
贈答品らしく、表面には家紋も施されています。
 
 
宮中における左義長は1月15日と18日に行われ、
天皇の吉書(書初め)や扇、毬打(ぎっちょう)の杖などを結び付けた青竹が燃やされました。
展示中の羽子板に描かれた図を見ると、
松竹を中心に藁束を組み、その周りを赤い髪の赤熊(しゃぐま)が笛を吹き、
鞨鼓(かっこ)を打ち鳴らして、囃して回る様子が描かれています。
左義長は民間にも広まり、「とんど」「賽(さい)の神祭り」「鳥追い」などの名称で
火を焚いて歳神を送る民俗行事として今に伝わっています。
本来、新春の魔除け行事であった羽子板の、信仰的側面を色濃く残した貴重な羽子板です。
 
左義長羽子板で厄払い!?
本年がみなさまにとって良い年になりますよう、心よりお祈りいたします。
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