常設展 節句人形コーナー:人形のルーツを物語る「天児」「這子」「犬筥」が登場‼
公開日:2025年8月5日(火)

お知らせ
展示室2「コレクション展示 日本の人形」は定期的に展示替えを行っており、西澤笛畝コレクションをはじめとする5,500件以上の所蔵品か
ら、季節や企画展・特別展などのテーマに合わせて、日本の人形を代表する名品や希少品の数々を展示しています。

今回は、節句人形コーナーに、人形のルーツを物語る信仰的な人形として「天児(あまがつ)」「這子(ほうこ)」「犬筥(いぬばこ)」を展示しました。                                                                   「天児」や「這子」は、幼児の無事な成長を願い、災厄除けの身代わりとして幼児の枕元に飾られました。T字型のかかしのような姿の天児には、魔除けとして幼児の新しい着物を着せ掛けました。本作の「這子」は紙製で、籾殻(もみがら)を詰めた胴体には、別造りの頭が差し込まれ、元は長い黒髪が付けられていたものとみられます。本来は、四つん這いで飾られたという説もありますが、手先がねじ曲がり、顔も黒ずんでいるため、この這子も這わせるなどして遊ばれたものでしょうか。                                                                  「犬筥」は、胴体部分で上下に開き、物を収納できる一対の犬型の張子です。多産の犬は安産のシンボルであるため、産婦の枕元に置かれたり、婚礼調度とされたほか、小型のものは上巳(じょうし)の節句に雛人形とともに飾られました。

この他にも、その他の節句人形、見て遊んで楽しむ古典人形、個性あふれる魅力的な創作人形などを展示していますので、ぜひご覧ください!

 

                     
                  天児                         這子                         犬筥
  
学芸員による常設展展示解説
 毎月22日(休館日等の場合は次の開館日)は、にんぱく*の日!   *岩槻人形博物館の通称
 日時:2025年8月22日(金) 午後2時~(30分程度)
ボランティアによる常設展展示解説
 日時:2025年9月6日(土) 午後2時~(20分程度)
※ 上記2つの展示解説は、当日、展示室前にお集まりください。申込不要、要観覧券。
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