お知らせ
【6月7日は常設展展示解説の日】常設展 古典人形コーナー:「毛植人形 馬上才」、「市松人形 男女」を展示しました!「市松人形 男女」は初登場‼
公開日:2025年5月22日(木)
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古典人形コーナーでは、江戸時代に登場し、日本人の美意識が反映された様々な古典様式の作品を展示しており、今回は「毛植人形 馬上才(ばじょうさい)」と「市松人形 男女」の2作品を展示しました。 毛植人形は、撚(よ)りをかけない絹糸を束ねて張子の胴体に糊(のり)付けし、動物の毛並みを表現した細工物です。幕末から明治時代に京で作られ、「糸細工」とも呼ばれました。「馬上才」とは曲馬術のことで、朝鮮通信使一行に馬術師がおり、三代将軍徳川家光の前で妙技を披露したことでも知られています。馬の鼻や歯、蹄(ひづめ)などまで精巧に作られ、今にも動き出しそうなリアリティがあり、馬術師を表した唐子風の童子も楽しそうな表情です。 「市松人形 男女」は、色鮮やかな紫の着物がとても印象的です。江戸・東京では、「お人形」といえば市松人形を指し、「市松」は、元は京坂で呼ばれていた名ですが、現在は一般的な呼び名となっています。多くは裸で売られ、自分で着物を着せ付けて楽しみました。
この他にも、見て遊んで楽しむその他の古典人形、子供の成長を祝う節句人形、個性あふれる魅力的な創作人形などを展示していますので、ぜひご覧ください!