お知らせ
常設展 古典人形コーナー:竹田人形・毛植人形・御殿玩具を展示しました‼
公開日:2024年11月14日(木)
お知らせ
展示室2「コレクション展示 日本の人形」は定期的に展示替えを行っており、西澤笛畝コレクションをはじめとする5,500件以上の所蔵品から、季節や企画展・特別展などのテーマに合わせて、日本の人形を代表する名品や希少品の数々を展示しています。
古典人形コーナーでは、雛祭りの興隆に伴い、江戸時代に登場し、日本人の美意識が反映された様々な古典様式の作品を展示しています。今回は、竹田人形の「乙姫」「女浦島」、毛植人形の「犬」、御殿玩具の「福良雀」他を展示しました。
竹田人形は、人形芝居で名高い大坂・竹田座に由来する役者人形の一種です。見得を切ったような、極端に体や首を傾げたポーズが特徴で、格狭間風の装飾が付けられた黒塗の台に据えられていることが多く、本作は、妖艶な立姿の「乙姫」と、女性を浦島太郎に見立てた「女浦島」。女浦島は、玉手箱を携え亀に乗り、竿を掲げて粋な風情です。
毛植人形は糸細工とも呼ばれ、染めた絹糸を張子の胴体に貼り付け、動物のふさふさとした毛並みを表現した人形で、京で作られたものです。本作「犬」は、立ったり座ったり、小首を傾げたりと動作も様々で、鈴の付いた赤い襟掛けが愛らしさを引き立てています。
御殿玩具は、上層の人々の手遊びに用いられた張子玩具です。縁起の良いモチーフが採用され、強度を持たせるため厚く塗り重ねた胡粉地に松竹梅、菊、南天などを描き、縮緬を張り付けるなど華やかな装飾を施しており、本作「福良雀」は、内部に鈴を仕込んだものが多く、振るとすずやかな音が鳴り、丸みを帯びたフォルムも愛らしいです。
この他にも、見て遊んで楽しむその他の古典人形、子供の成長を祝う節句人形、個性あふれる魅力の創作人形などを展示していますので、ぜひご覧ください!
竹田人形:乙姫、女浦島 毛植人形:犬 御殿玩具:福良雀 他
学芸員による常設展展示解説
毎月22日(休館日等の場合は次の開館日)は、にんぱく*の日 *岩槻人形博物館の通称
日時:2024年11月22日(金) 午後2時~(30分程度)
ボランティアによる常設展展示解説
日時:2024年12月14日(土) 午後2時~(20分程度)
※ 上記2つの展示解説は、当日、展示室前にお集まりください。申込不要、要観覧券。