常設展  創作人形コーナーの芸術性にご注目‼
公開日:2024年8月1日(木)

お知らせ
展示室2「コレクション展示 日本の人形」は定期的に展示替えを行っています。
西澤笛畝コレクションをはじめとする5,500件以上の所蔵品から、季節や企画展・特別展などのテーマに合わせて、日本の人形を代表する名品
や希少品の数々を展示しています。

創作人形コーナーでは、作家が一つの作品をトータルコーディネートして制作された芸術性の高い人形を展示しており、今回は、当館に寄託された奥主泰司氏のコレクションから5点が展示されています。

近代御所人形の創始者と称される人形作家 野口光彦の作品「古典童女立像」は、すらっとした縦長のフォルムに慈愛に満ちた眼差しで、仏像彫刻のような趣を感じさせる神聖さと可愛らしさがあります。

人形作家 堀柳女の作品「文(ふみ)くばり」は、衣裳人形で柔らかな曲線美が特徴です。

堀柳女に師事した人形作家 野口園生の作品「日暮れの路地」は、独楽模様の着物を着た女性が大根や葱などの野菜を手にしています。買い物帰りか、下町のワンシーンのような光景です。

紙塑(しそ)人形の創始者である人形作家 鹿児島寿蔵の作品「青葉の頃」は、表面の和紙特有の柔らかさや優しい色合いが温かみを感じさせます。

昭和期を代表する人形作家 平田郷陽の作品「ゆび」は、やや内股で下駄を履いた足のかかとを壁にすり上げながら、自分の指先をじっと見つめる無垢な子供の一瞬の仕草を捉えています。

郷陽をはじめ、堀柳女・野口園生・鹿児島寿蔵は重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。

これらの魅力あふれる創作人形の世界をお楽しみいただきながら、この他にも、子供の成長を祝う節句人形、見て遊んで楽しむ古典人形などを展示していますので、ぜひご覧ください!

                  
        創作人形 展示の様子
  
学芸員による常設展展示解説
 毎月22日(休館日等の場合は次の開館日)は、にんぱく*の日    *岩槻人形博物館の通称
 日時:2024年9月22日(日) 午後2時~(30分程度)
ボランティアによる常設展展示解説
 日時:2024年10月5日(土) 午後2時~(20分程度)                                                                
※ 上記2つの展示解説は、当日、展示室前にお集まりください。申込不要、要観覧券。
 
 
 
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