展示室2 コレクション展示 日本の人形

当館には数多くの人形と人形に関わる資料が所蔵されています。その柱となるのが、日本画家・西澤笛畝 (1889-1965) が収集した人形コレクションです。笛畝は画壇で活躍しつつも、人形玩具の収集と研究に情熱を注ぎ、人形の芸術的価値の向上や人形作家の育成にも貢献しました。その収集品は、古典人形をはじめ、郷土玩具、海外の人形、人形芝居の関係資料など多岐にわたり、質の高いコレクションとして知られています。信仰や年中行事を背景として誕生した日本の人形は、江戸時代に成熟し、様々な種類が誕生しました。さらに、昭和初期に人形芸術運動が興り、人形が芸術として認められるようになると、日本独自の多様な人形の文化が生まれました。この展示室では、当館のコレクションから古典の人形を中心に紹介します。時代ごとの人々の美意識や憧れが反映された、日本人形の世界をご覧ください。

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