童心戯笛 野口光彦作

野口光彦(1896~1977)は、昭和11年(1936)に初めて人形の出品が認められた改組第1回帝展への入選を果たした人形作家の一人で、御所人形の伝統様式と技法を基にしながらも、創作性のある人形を制作し、近代以降の創作人形の世界を牽引した。本作は、昭和31年(1956)第12回日展の出品作品で、光彦の代表作に数えられる。真っ白な肌と指先まで神経が注がれたしなやかなフォルム、童子の表情等が印象的な作品である。
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