鍾馗 

5月5日の端午の節句には、鎧や武具、幟、武者人形等を飾って男子の成長を祝う。江戸時代、鍾馗は邪気や疫病を退ける神として信仰され、幟や人形となり、端午の節句飾りには欠かせない存在となった。山車人形の題材としても人気の高かった鍾馗は、特に江戸・東京を中心に関東で好まれたという。
本作は、昭和14年(1939)頃に日本橋十軒店の老舗人形店・永徳斎で誂えられたものである。額に血管を浮き上がらせ、睨みをきかせる姿はなんとも勇ましい。
PAGE TOP
PAGE TOP