似顔人形 団十郎

人気の歌舞伎役者の顔に似せて作られた人形を似顔人形といい、なかには着せ替えをして楽しむものもあった。本作には、替え首1点、鬘3点、袴、肩衣、合羽、羽織、綿入れの5点の衣装が附属しており、衣装には随所に定紋が配されている。人形は三ツ折である。箱蓋表に「似顔人形 団十郎」の墨書があるが、改名の書付が附属しており、天保8年(1837)に「市川海老吉」に改名したことが知れる。
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