犬筥

 

犬筥は、胴体部分で上下に開き、中に物を収納できるようになっている犬型の張子細工で、通常一対を成している。犬は多産であり安産でもあるため、婚礼調度として用いられたほか、上巳の節句では雛人形とともに飾られた。
本犬筥の胴体には松竹梅鶴亀図や様々な吉祥文様が描かれ、金箔が施されるなど、華やかなものになっている。なお、白絵が施された箱に収められており、一対の銀杯が附属している。
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